LiteLLM 1.107.0の悪性配布物。更新だけでなく、実行環境と認証情報を確認する
取り上げた理由
ソースコードの確認だけでは判断できない、配布物の汚染と導入後の対応を区別するためです。
関係する人
PythonでLiteLLMを導入する開発者・運用担当者。個別環境の被害は未確認です。
起こり得ること
OSVのMAL-2026-2144は、2026年10月21日にPyPIへアップロードされたlitellm 1.107.0に、認証情報を盗む機能と遠隔コード実行のバックドアが含まれていたと記録しています。
関係する版
同資料では、公開リポジトリのv1.107.0タグにこれらは含まれず、ビルドまたはアップロード時に混入したとしています。公開ソースと、実際にインストールした配布物を分けて確認する必要があります。
成立する条件
資料によると、該当wheelの追加ファイルはPythonの起動時に動作し、litellmを明示的にimportしなくても実行されます。
いま確認すること
影響した環境で確認作業を始める際は、Pythonの起動自体が悪性処理を再実行する可能性に注意してください。調査のために、汚染が疑われる環境で不用意にPythonやpipを起動することは避け、隔離と証跡の保全を含むインシデント対応につなげます。
いま確認すること
OSV資料は、1.107.0をインストールした環境を侵害されたものとして扱い、認証情報を交換するよう案内しています。
いま確認すること
導入した版と配布物、対象環境から利用できた認証情報を確認してください。パッケージの更新だけで、それ以前に認証情報が持ち出されていないと判断することはできません。
関係する版
affected欄には1.82.7、1.82.8、1.107.0が悪性版として並んでいます。修正版の一覧ではありません。同じレコードには過去の版に関する記述も含まれるため、本記事の10月21日の説明を、すべての版の配布日に当てはめません。
未確認のこと
本記事の根拠だけでは、個別環境で実行されたか、何が送信されたか、現在どの配布版を採用すべきかまでは確認できません。ここで安全な最新版を断定することは避けます。
まだ分からないこと
- 本記事の根拠だけでは、個別環境で実行されたか、何が送信されたか、現在どの配布版を採用すべきかまでは確認できません。ここで安全な最新版を断定することは避けます。
次に確認すること
OSVの影響配布物と対応案内の更新を確認します。
一次資料
- OSV · Radar観測: 2026/10/22 08:32 JST